初めて精神科・心療内科を受診するときの流れ|予約から診察・会計まで

精神科や心療内科を初めて受診するとき、
「何を話せばよいのだろう」
「うまく説明できなかったらどうしよう」
「受診したら必ず薬を飲まなければならないのだろうか」
と不安に感じる方は少なくありません。
精神科の診察は、試験や面接ではありません。症状を順序立てて説明できなくても、診断名を自分で考えてくる必要もありません。
今回は、博多駅前こころのクリニックを初めて受診される際の流れと、事前に準備しておくとよいことについてご説明します。
1.WEBから初診予約を取ります
当院は完全予約制です。初めて受診される方も、ホームページの「WEB予約」からご予約ください。
初診予約の際には、現在困っている症状、これまでの経過、受診を希望された理由、診察で相談したいこと、治療に関する希望などを記載する欄があります。
詳しい文章を書く必要はありませんが、例えば、
- いつ頃から、どのような症状があるか
- 仕事や学校、家庭生活にどのような支障が出ているか
- これまで精神科・心療内科を受診したことがあるか
- 薬の処方、診断書、休職相談など、希望していること
を、分かる範囲でご記入ください。
予約時に記載された内容は、医師が診察前に確認します。あらかじめ経過やご希望を記載していただくことで、初診時の限られた時間をより有効に使うことができます。
ただし、予約時点ですべてを正確に整理する必要はありません。うまく文章にできない場合には、「眠れない」「気分が落ち込む」「仕事に行けない」など、簡単な記載でも構いません。詳しい経過は診察時に医師が確認します。
初診の予約枠には限りがあります。空き状況はWEB予約画面に随時反映されますので、予約可能な日時をご確認ください。
初診時には問診票の記入や受付手続きがあるため、予約開始時刻の15分前までにご来院ください。
2.受診当日に持参するもの
受診時には、次のものをお持ちください。
- マイナンバーカード
- 各種医療証・受給者証
- お薬手帳または現在服用している薬の一覧
- 紹介状(お持ちの場合)
- 最近の採血結果や健康診断結果(お持ちの場合)
他の精神科・心療内科から転院される場合でも、紹介状は原則として必須ではありません。ただし、これまでの治療内容や薬の処方歴が分かると、診察をより安全かつスムーズに進められます。
精神障害者保健福祉手帳や障害年金の申請・更新を希望される場合には、過去の正確な治療歴が必要となるため、紹介状をご用意ください。
3.診察で追加して伝えたいことをメモしておくと便利です
予約時にも症状や経過をご記入いただきますが、診察で追加して伝えたいことがある場合には、スマートフォンや紙に簡単にまとめておくと役立ちます。
診察室に入ると緊張して、伝えたかったことを忘れてしまうことがあるためです。
例えば、次のような内容です。
- 最も困っている症状
- 症状が始まった時期
- 悪化したきっかけや思い当たる原因
- 睡眠、食欲、仕事や学校への影響
- 現在治療中の病気や服用している薬
- 診察で確認したいこと
- 治療について希望していること
きれいな文章にする必要はありません。
「眠れない」
「朝起きられない」
「会社に行こうとすると動悸がする」
「薬を使うことに不安がある」
など、箇条書きで十分です。
4.受付と問診票の記入
来院後、受付でマイナンバーカードまたは健康保険証をご提示ください。紹介状やお薬手帳などをお持ちの場合も、このときに提出します。
その後、問診票に現在の症状、これまでの治療歴、身体の病気、服用中の薬などをご記入いただきます。
予約時に記載していただいた内容と一部重なることがありますが、診察に必要な情報を確認するため、ご協力をお願いします。
当院では患者様のプライバシーに配慮し、お名前ではなく受付番号でお呼びしています。
5.医師による診察
初診の診察時間は、およそ30分です。
診察では、主に次のような内容を伺います。
- 現在どのような症状で困っているか
- 症状がいつから、どのように始まったか
- 睡眠や食欲、気分、意欲の変化
- 仕事、学校、家庭生活への影響
- これまでに精神科治療を受けたことがあるか
- 身体の病気や服用している薬
- どのような治療を希望しているか
診断や治療に必要な範囲で、ご家族、仕事、生育歴など、ややプライベートな内容を伺うこともあります。
診察で知り得た内容には守秘義務があります。患者様の同意なく、ご家族や勤務先などに通院状況や病状を伝えることはありません。
また、話したくないことや、すぐにはうまく説明できないことがあっても構いません。医師が質問しながら整理していきますので、まずは現在困っていることからお話しください。
6.必要に応じて検査を行います
精神的な症状は、貧血、甲状腺機能異常、肝機能・腎機能の異常、薬の副作用など、身体的な原因によって現れることもあります。
そのため、症状やこれまでの検査状況に応じて、採血などの検査をご提案する場合があります。
また、精神科の診断は、初回の診察だけでは確定できないこともあります。症状の経過や治療への反応を確認しながら、診断を見直していくことも珍しくありません。
初診日に無理に一つの診断名を決めることよりも、まず現在の状態を整理し、安全で適切な治療方針を考えることが重要です。
7.治療方針を相談します
診察内容を踏まえ、今後の治療方針をご説明します。
治療には、薬物療法だけでなく、休養、生活リズムの調整、職場や学校の環境調整、ストレスへの対処方法なども含まれます。
薬が必要と考えられる場合には、期待できる効果だけでなく、副作用や服用方法についても説明します。
受診したからといって、必ず薬を飲まなければならないわけではありません。薬に不安がある場合や、できるだけ薬を使いたくない場合には、そのお気持ちも率直にお伝えください。
医学的に考えられる選択肢をご説明したうえで、患者様の希望も確認しながら治療方法を決めていきます。
休職や学校への配慮などで診断書が必要な場合には、診察時にご相談ください。病状や提出目的を確認したうえで、作成の可否や記載内容を判断します。
予約時に診断書作成などの希望を記載している場合でも、実際に作成できるかどうかは診察後の判断となります。
8.会計と処方箋の受け取り
診察終了後は、待合室でお待ちください。受付番号でお呼びします。
当院でのお支払いは現金のみとなっています。クレジットカードや電子マネーは使用できませんので、あらかじめご了承ください。
薬が処方された場合には院外処方箋をお渡しします。処方箋には有効期限がありますので、期間内に保険薬局へお持ちください。
初診時の費用は、健康保険の3割負担の場合、おおむね3,500~4,000円程度が目安です。
採血などの検査や診断書の作成を行った場合には、別途費用がかかります。また、薬代は調剤薬局でのお支払いとなります。
初診全体では1時間から1時間半程度を想定してください
初診の診察自体は約30分ですが、問診票の記入、受付、待ち時間、会計、必要に応じた検査を含めると、全体では1時間から1時間半程度かかることがあります。
予約制であっても、前の患者様の診察内容や緊急対応によって、予定時刻より診察開始が遅れる場合があります。
初診日は、時間に余裕を持ってご来院ください。
受診するか迷っている方へ
精神科や心療内科は、「症状が重くなってからでなければ受診してはいけない場所」ではありません。
眠れない日が続く、気分が落ち込む、不安や緊張が強い、仕事や学校に行けない、考えがまとまらないなど、日常生活に支障が生じている場合には、受診を検討する一つの目安となります。
予約時や初診時に、すべてをうまく説明する必要はありません。
現在困っていることを一緒に整理するところから、診察は始まります。
受診をご希望の方は、下記当院ホームページのWEB予約画面から空き状況をご確認ください。
