パニック障害とは

「パニック障害」は、突然の激しい不安や恐怖感に襲われる「パニック発作」を繰り返す病気です。発作が起きると、以下のような症状が現れることがあります

  • 激しい動悸や息切れ
  • めまいやふらつき
  • 胸の痛みや圧迫感
  • 窒息感や息苦しさ
  • 「死んでしまうのではないか」という強い恐怖

これらの症状は多くの場合10分以内にピークを迎えますが、発作後も「また起きるのではないか」という不安(予期不安)に悩まされることがあります。

パニック障害の原因

パニック障害は「脳の誤作動」によって引き起こされると考えられています。不安を感じる脳の部分(扁桃体)が過剰に反応し、自律神経が乱れることで身体症状が現れます。ストレスや生活習慣の乱れが引き金になることもあります。

パニック障害の治療法

パニック障害は適切な治療を受ければ克服可能です

1. 薬物療法

抗うつ薬(SSRI)や抗不安薬、希望の場合は漢方薬を使用して、発作の頻度を減らし、不安感を和らげます。薬物療法は症状をコントロールするためのベースとなる基本的な治療法です。

2. 認知行動療法

不安を引き起こす思考パターンを見直し、「発作が起きても大丈夫」と自信を持てるようサポートします。また、リラクゼーション技術を学び、発作時に落ち着いて対処できるようになります。

3. 生活習慣の改善

規則正しい生活リズムや十分な睡眠、カフェインやアルコールを控えることも重要です。これによりストレスが軽減され、発作が起きにくくなります。

よくある質問

Q. パニック発作で命に危険はありますか?
A. ありません。パニック発作は非常に辛いものですが、生命に危険を及ぼすことはありません。

Q. 治療にはどれくらい時間がかかりますか?
A. 個人差がありますが、多くの場合、数ヶ月から1年程度で症状が改善します。

Q. 発作が起きたらどうすればいいですか?
A. 深呼吸やリラクゼーション法を試してください。また、冷たい飲み物を飲むなどして気分転換を図ることも効果的です。

当院でのサポート

当院では、患者様のご希望に応じて、一人ひとりに合わせた治療計画をご提案しています。また、不安や疑問についても丁寧にお答えしますので、お気軽にご相談ください。パニック障害は適切な治療で改善する病気です。一緒に克服していきましょう!